るみの御朱印帳

お寺、仏像、まちめぐりを記憶にとどめるために。

早春の鎌倉、長谷寺

2021年3月初め、長谷寺を訪問しました。こちらには何度も訪れていますが、毎回違った楽しみが見つかるお寺のひとつです。

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花をめぐる
長谷寺の境内は入ってすぐに広がる庭園と本堂のある高台の二つに分かれています。境内は様々な木々や花が植えられ季節によりいろいろな発見があります。

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梅は散ったが、続いて春の訪れを告げる小さな花


いろいろな「仕掛け=楽しみ」を探す
本堂のある高台に登ると、新しい景色が広がります。
今回はお参りは一番後にゆっくりさせていただくことにして、
そのまま本堂を通り過ぎ海の見える展望台へ。

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こちらのお寺は所々にいろいろな見どころが設けられており、それを探して巡るのも楽しみの一つです。

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良縁地蔵

良縁地蔵さんは境内の所々にいらっしゃるのでいくつあるのか探してみるのもおもしろいかも。


ご本尊の十一面観音さまをお参りする

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ご本尊はこちらのお堂の中に

ご本尊十一面観音にまつわるはなし。
寺伝によると、721年に徳道上人という方が楠の霊木から2体の観音像を造られ、1体は奈良の長谷寺に祀り、もう1体はご縁を求めて海に流しました。
その後、お像は鎌倉の海に流れ着き、このお寺に祀られることになりました
(実際のお像は室町時代の制作と推定)。

通常の十一面観音さまは右手は下げて数珠を持ち、蓮華座に立っていますが、
こちらの観音さまは右手に錫杖を持ち、岩座の上に立つという像容。
奈良の長谷寺も含めこの形式は珍しく「長谷寺式」と呼ばれています(左手の水瓶を持つのは同じ)。

像の高さは10メートルあまり、木造としては日本最大級。至近距離からお参りできるので、金色に輝く御像を下から見上げる形になりその迫力に毎回圧倒され、思わず自然に手を合わせてしまいます。


今年2021年は造立1300年記念ということで、いつもは見られない膝から足の先までが見られ、さらに直接御足に触れることもできます(感染症予防のため、記念授与品の手ぬぐいの上から)。

3月初旬に訪れた時はまだ公開されていなかったので、今年中にまた是非訪れたいです!

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門前の浅羽屋さんのしらす定食。海が荒れていたため残念ながら生しらすは味わえず。